シン・ゴジラ

  • 2016.08.01 Monday
  • 03:02

JUGEMテーマ:邦画

さて、これから昨日娘と観に行った「シン・ゴジラ」の感想を書くけど、どうしてもネタバレは含まれるはずだから勘弁を。

 

この映画にはモノ凄く優秀な女性の防衛大臣が登場して、人命・国民の財産の脅威となるゴジラに対し、自衛隊の「防衛出動」を総理大臣に迫る。過去の事例・前例に基づき、自衛隊が保有する火器の能力を存分に発揮するためには「警備行動」や「災害派遣」では不十分との判断らしい。でも、事前事後問わず国会の承認が必要なはずの、しかも過去一度も発令されたことがない「防衛出動」を担ぎ出すまでもなく「災害派遣」扱いで、より迅速な対応が可能だったんじゃないかな?だって災害派遣は「火器の使用」を禁止しているワケじゃないよね。そもそも自衛隊の行動範囲に対する拡大解釈は過去幾度となくやってきてるし、その「根拠の後付け」は手慣れたもんなんじゃないの?まして相手が「宣戦布告」してきたワケじゃないんだしさ。だからこのへんのやりとりは、外国の皆さんには「敵がいて軍隊を持っていながら、何をためらってんの?」って感じで、理解してもらえないかも...まぁ内政の話だから、別に理解してもらえなくてもOKなんだけど。

 

と皮肉を言うのはこれくらいにして(笑)正直な話「何が何だかよく分らない所だらけだったけど、な〜んか面白かった」映画だね。特に前半中心にテンポが良すぎて、さっきの防衛出動の部分含め「この映画に英語の字幕を付ける人は、大変だよなぁ〜」と、心から同情いたします(余計なお世話?)結局、誰が何の何なのか把握できたのは、一部の登場人物だけ。字幕で肩書きのついた連中はごっそり登場するけど、ほとんど覚えていない。でもそれが「けしからん」とは感じなかった。娘が言ってたが、確かに「群像でOK」で良いんだろう。

 

それにしても、ゴジラの進化の過程にはブッ飛んだね。YouTubeの予告編しか事前知識がないから、てっきりあの「細部に違いはあっても、割と見慣れたゴジラ」の状態で登場するのかと思いきや...特に最初の「第1形態」には「やられた」わ。

それに「最終形態(?)」になってからも...んもぉ〜怒ったぞ〜みたいな感じで、口と背中から光線(最初は見慣れた熱線みたいなんだが、最終的にはプラズマ化?)を出すシーンがあるんだけど、この威力がハンパない(必見)...「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵並みか、それ以上。しかも、対空用として背中から放った光線は、怒るきっかけを作った(と思われる)強力な爆弾を投下したアメリカ空軍のB-2爆撃機を3機も撃墜している。アメリカも貴重な人命とともに、約6,000億円(1機2,000億円くらいするらしい)を損失したワケだ...お気の毒さま。

 

最終的には「血液凝固剤」を経口投与(...って適切な表現かどうかは微妙だが)してやっつけるんだけど、この「飲ませ方」にも驚いた。「そうなんだぁ〜...そう来たか」って感じで、意表を突く手作り感溢れる秘密兵器(?)も登場するんだが、ネタバレありとはいえ、いくらなんでもここは伏せておくわ。ただ「どうせ東京を復興せにゃならんのなら、半壊じゃなくて全壊にしちゃった方が楽」的なノリで、高層ビルが次々破壊されてゴジラにのしかかる様は痛快だったよ。

 

 

そうして、何だかんだ言いながらも首都のド真ん中で固まっちまったゴジラを背景に「この国も、こうした人々(官僚?政治家?)がいる限り、大丈夫だよ」「日本はまだまだ捨てたもんじゃないよ」みたいなメッセージを匂わせて、この映画は終わる。とはいえ、劇中で誰かが総理大臣(だったかな?)に「楽観的な憶測は慎むべきです」的な意見を言うシーンがあったと思うが、それはそのままこのエンディングに当てはめる事ができゃしないか?私ゃ決して悲観主義ではないが、そう思わざるを得ない事が結構多いよ...今の日本はね。まぁ「例えば」の話は主題じゃないので割愛。

 

思い返しても「何がどうなってたんだか」まだ良く把握していないまま書いてるけど、とにかく面白かった。「集団的自衛権の行使」や「戦争関連法案」だのは以ての外だと思っている私だが、自衛隊は、その名の文字どおりの分野において、晴れてきっちり正々堂々と仕事をしている。高層ビルを背にしているゴジラに対して、流れ弾でビルを破壊する事なく、誘導弾・ロケット弾・砲弾・銃弾等全弾命中...「的(まと)」が大きいとは言え、出来すぎのような気がしないでもないが(笑)そして、徹頭徹尾ゴジラが「人間が自らの手で作り出した災厄」に徹しているのも良かった。私ゃ今でも1954年のゴジラが最高傑作だと思っているので「災厄以外の何物でもないゴジラ」を表現するためには、どういうシチュエーションに設定するかは別にして、避難所に溢れかえっている「被災した、包帯だらけの人」「懸命に看護にあたる人」「遺体に向かって泣きじゃくる子供」さらに欲を言えば「瓦礫の下から空を掴もうとしている手」みたいなシーンがあっても良いとは思うがね。

総理大臣(か、誰か)に「相変わらずゴリ押しだな...かの国は」とか「日本はいつまでたっても、かの国の属国だよ」とボヤかせているシーンがあるのも大変良い。ただし、あの役柄演じる石原さとみには、やはりムリがあるような気がしないでもない。

 

という事で思いつくまま書いてきたけど、この怪獣映画は決してお子様向けとは言えない。ある意味「PG15」相当だと思う。エンドロール含め、劇中随所で聴ける懐かしいBGMや咆哮と共に、少なくとも私のような世代以上が(より)楽しめる、大人向けの極上エンターティメントと言えるんじゃないかな?このへんの「割り切り方」も気に入った。「さぁ夏休みだし、ゴジラでも観に行くか」と、帰省した小学生の孫を連れて映画館に行こうとしている爺さん婆さん...これまた余計なお世話かも知れないけど、止めといた方が無難です。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆★

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